今月の2冊

Filed under: BlackBerry,写真,日記, — タグ: , , — @ 2012/01/15 22:42

今月の読んだ本、2冊。

 

1.思いわずらうことなく愉しく生きよ

作 江國香織 氏

[解説 栗田有起 氏]

犬山家の三姉妹は上から、麻子、治子、育子という。年齢は36、34、29歳。麻子は夫と二人暮らしの専業主婦である。治子は結婚に意義を見出せず、恋人と同棲を続けている。鼻っ柱が強くて、仕事熱心で、ベッドではどん欲。育子は天使のように優しくて、「人のために生きているのか」というテーマについて、日々も模索を重ねている。望みは「家庭」。良妻賢母を夢見つつも、まるで西部劇に出てくる娼婦みたいに、求められるがまま幾人もの男達と関係を持つ。

(中略)

愛というのも、これまたやっかい極まりないしろものだ。正体不明の謎そのものであり、人間にはとうてい計り知れないわけだから、振り回されるのは自然の摂理といえそうである。愛には愛でないものも含まれるから尊いのだ、というのは聖書の言葉だったろうか。愛からすれば、人間の醜さも弱さも傷も病も愛のうち、ということになるのかもしれない。だから私たちはそれらを憎みながらも、離れがたいのかもしれない。

【個人的な感想】

三姉妹のそれぞれの人生と、それにかかわる周囲の人達を描いた1冊。

興味深いのが、男性の登場人物の感情が細かく描かれている。特に治子の同棲相手である熊木。

自由奔放な治子に浮気され、部屋から出るシーンである「俺が悪いのか?」の葛藤はよく同情出来る。

江國さんの作品は何作か読ませて頂いたけど、愛についてシンプルに深く描かれていると思う。

 

2.100回泣くこと

作 中村航 氏

[解説 島本理生 氏]

もし本来の寿命は変わらずに、愛する人より先に死ぬか、それとも後に死ぬか、を自分で選べるとしたら、果たしてどちらを選ぶだろうか。

(省略)

誰かとともに生きるということは、いつか失う悲しみを背負うことであり、同時に、いつか失わせてしまう悲しみを背負うことだと。

藤井君は彼女のために出来る事を模索し続け、不安と恐怖の中にいるはずの彼女は、それでも彼に病気のことをきちんと説明してくれる。闘病生活で体重が減ってしまったのを「1ストーンくらい」と笑う。その何気ない一言を口にするのに、どれくらいの強さが必要なのか想像もつかない。藤井君の「彼女はなんて立派なんだろう」という言葉に、強く頷く。

互いに労り合い、不安は最小限に、希望や明るさを与え合う二人の輪郭は次第に鮮明さを増して、藤井君の夢の意味へと到達する。ああ、この二人はYou & Iではなく、たしかにWeとして、共に在るのだと。

【個人的な感想】

実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡から始まるストーリー。

なんだか今の自分とかぶるなと思い、読み始めた。

藤井くんと彼女の愛に感動をする作品。正直、ウルウルしちゃう。

「You & I < We」って答えが感動を呼ぶ一冊です。

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